薬剤師国家試験　薬学部の教員

　薬学の指導者には、アカデミアから指導者（研究者）になった人と、薬剤師の第一線を経験してきた実務家教員で構成されます。
　薬学部教員は、それぞれの専門領域に関する科目の講義を担当します。それぞれ教授法を学び、薬剤師国家試験の全員合格を目指した教育を展開します。
　アカデミア出身の教授の中には「私たちは指導法について学んだことがないので、国試で良い結果を残す先生の講義を見学するなどして勉強しています」という先生がおられます。
　アカデミア出身教員の多くは薬学の研究者であり、高校教諭のような教育実習を経験しません。また教員免許のような資格もありません。薬学部の教員は、優秀な研究者であり、正確には教育のプロとはいえなのでしょうか。
　薬剤師国家試験合格率が薬学部の教育レベルを示すと考える大学が多く、各薬学部は国試合格率を高めたいところです。そのため各薬学部は、薬剤師国家試験対策のための委員会を設置して、研究内容を教育に反映します。
　一部の薬学部は、国試受験予備校の活用を重視します。