6年制薬学への移行準備段階で様々な動きがありました。研究志向が強い東京大学や京都大学、大阪大学にも6年制学科があります。そのうち東京大学が6年制を受け入れた経緯を取材したことがありました。
行政から「東京大学も6年制学科について考えていただけますか?」と打診があったといいます。
「検討はしますよ」と回答すると、行政は「東京大学が6年制学科を考えている」。さらに「議論の中で東京大学薬学部が定員の一割を6年制に充てる提案をした」というニュースになったといいます。
6年制教育がスタートした2006年から学部長になったS教授は「文部科学省の作戦にハマった」と6年制採用の経緯を話していただきました。S教授は「この情報が、その後の薬学6年制への移行に大きな影響を与えた」と語っておられました。
文部科学省の公表で東京大学薬学部が6年制を選択することになったのです。
研究中心の東京大学にも6年制学科
