薬剤師さんには、本当に助けられています–病院長

 がん専門薬剤師の資格を取得した薬剤師さんを取材したことがありました。東京都内にある400床程度の病院です。取材を始める前に「病院長がお会いしたい、薬剤師さんについて話したい」とのことでした。病院長先生のお話を紹介させてください。
 
薬剤師がいてくれて助かった!
ヒヤリハットの事例がたくさんあります。

 かつての医療は医師と看護師が担い、医師=薬と言われました。
 今では、他職種・他人数の医療者が関わり、私の病院の規模ではベッド数の2倍以上の職員が医療を作り上げています。
 医療技術の高度化・専門化により医師は勉強することが多くなりました。薬は新薬が次々と登場し、ハイリスク薬も多くなっています。かつて医療事故が続いたことがあり、薬を中心とする医療の安全管理が重視されるようになりました。
 薬に関して、今では薬剤師なしでやっていけない状況です。特に抗がん剤は、薬剤師がいてくれないと患者さんのケアもできません。抗がん剤の選択から投与量の決定など投与設計をお願いし、相談しながら治療を進めています。副作用のチェックも薬剤師でなければできません。
 今ではそこまで薬剤師に委ねており、私は今後も薬剤師が関わるフィールドが増えていくと考えています。

 今では取材時よりも薬剤師対する評価が高まり、薬剤師が臨床に深く関わる病院が中心になりました。
 先輩薬剤師の努力・活躍が信頼を勝ち取っています。

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