附属病院を持つJ大学の教授は「製薬会社は病院の下請けですよ」といいます。その発言の裏には、「病院が要求すれば製薬会社は反応する。卒業生の就職をは有利にできる」という考えがあります。東京大学病院の教授が共同研究をする会社に接待の要求をしたことがニュースになりました。提訴(損害賠償)したことで公になったのですが、病院など臨床は製薬会社を下請けと見ているのでしょう。
J大学はまだ卒業生を出していませんが、製薬会社に就職の要求をして少しは採用されるかもしれません。学生に実力があれば、病院の圧力がなくても採用されるはず、初年度は効果があっても、製薬会社には採用計画があり毎年のように特定の大学の学生だけを採用することはないでしょう。
多くの卒業生を製薬業界に送り込んでいる薬学部は少数派です。
国公立大学であれば北海道大学・東北大学・千葉大学・金沢大学・九州大学・岐阜薬科大学・静岡県立大学などです。
私立大学は、東京理科大学・慶應義塾大学・東京薬科大学・星薬科大学・京都薬科大学・大阪医科薬科大学です。
学生の能力もありますが、キャリアスタッフの指導力が影響しているのか、薬学伝統校の出身者が製薬会社に就職しています。職種としては、MR(医薬情報担当者)が減少を続け、学術や臨床開発職、品質管理職などが増えていると考えられます。
製薬会社は病院の下請け?
