入学定員充足率が作り出す影響

薬学部の入試環境と準備

 「入学定員充足率」という指標があります。文部科学省が公表する「薬学部における修学状況等 2025年(令和7年)度調査結果」にも「入学定員充足率」の項目があります。
https://www.mext.go.jp/content/20251105-mxt_igaku-100000059_03.pdf
 「入学定員充足率」は、定員よりも多くの学生を受け入れて利益を得る大学が対象でした。定員より多くの学生を入学させた私立大学に対して補助金のカット、不交付という処置がされていたのです。
 多くの私立大学は補助金(経常費補助金)を大学運営費に充てます。業績不振でも経営が続けられるのは「補助金マジック」があるからといわれます。
 近年は定員割れから定員充足率の低い大学への補助金カット、不交付が囁かれるようになりました。ただでさえ学費収入が減少した上に補助金がカットされては、大学にとって死活問題です。そのため定員を削減する大学があります。
 受験生の学力に問題があっても入学させて充足率を上げる大学があります。薬学部で学ぶのが難しい受験生にも合格通知が届くことがあるのです。そんな受験生が合格通知を受け取れば「薬剤師になれるかも知れない」という希望をもつことになります。
 補助金、そして入学定員充足率が学力不足の薬学生を産んでいると言えるでしょう。
※令和6年度 私立大学等経常費補助金交付状況(大学)https://www.shigaku.go.jp/files/s_hojo_r06a.pdf

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