合格最低点と入学手続き

薬学部の入試環境と準備

 受験生にとって合格最低点といえば得点率を示すため、合格の目安になるものの一つでしょう。
 合格最低点は、入試委員会や入試担当教授が例年の一般入試の入試結果を参考に合格ラインを決める点数でもあります。1点の差で合格・不合格が線引きされるのです。
 難関薬学部の中にはチャレンジできる一般入試が単一。いわゆる「一発勝負」の入試では、大学側にもプレッシャーがかかるのではないでしょうか。
 
●薬学部上位校
 高学力の志願者が集まる私立薬学部では、国立大学と併願する受験生が多くなります。上位合格者の中には、国立大学に進学する人がいます。上位成績者が抜けることを想定して合格ラインを設定するのですが、年によっては想定以上の受験者が入学辞退することがあります。
 募集定員が小規模の大学では影響が大きくなります。入学定員充足率が低下するため、不合格にした受験生に追加合格の連絡をすることがあります。
 連絡を受けた受験生には、すでに他大学で入学手続きを行なっていることも多く、追加合格の連絡は大変でしょう。追加合格者数を公表する大学もあります。追加合格の規模を知ることができます。
 薬学部上位校には、隠れ受験生の存在があるといいます。例えば医学部受験に失敗して薬学部に進んだ学生の中には「やはり医学部に行きたい」と再受験。医学部に進学するとストレート卒業の実績に影響を与えます。

●学生数大規模校
 一般入試の合格最低点付近には、1点に多くの受験者がおり、1点差で多くの志願者が合格したり不合格になります。人気大学では、1点差の中に100人規模の志願者がいるケースがあます。大学は、入学手続率をにらみながら合格者を発表します。
 入学者数が募集定員とピタリと一致すれば入試委員会のメンバーや入試担当教授は鼻高々でしょう。
 ところが入学手続率は絶対の情報ではありません。予想に反して入学手続きする受験生が多いこともあります。学生数の大規模校では100名以上の入学者オーバーになったことも。そんな時は学長や学部長、入試担当教授が文部科学省を訪問してゴメンナサイすることになります。
 大学側も教室の確保や授業・実習、キャリア支援に影響を与えるため合格者の決定はプレッシャーのかかることでしょう。

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